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レース情報

【レースレポ(日本代表/EQADS)】『アジア選手権ロードジュニア&U23(3/1)』EQADS石上がアシストを務めた岡本隼が、U23アジア王者の栄冠

【レースレポ(日本代表/EQADS)】『アジア選手権ロードジュニア&U23(3/1)』

EQADS石上がアシストを務めた岡本隼が、U23アジア王者の栄冠


■優勝の岡本隼(中央)を囲む、石上優大(向かって右)、小野寺 玲(向かって左)
Photo:Kenji NAKAMURA/JCF

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【レース情報】
-レース名:『アジア選手権自転車ロードレース大会』
-カテゴリー:ジュニア&U23
-期間:2017年2月24日(金)-3月4日(土)
-開催場所:バーレーン

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【成績】
<ジュニア個人ロード(2月28日)=89.6㎞>
1 Marukhin Daniil (カザフスタン)2時間10分31秒
2 Chzhan Igor (カザフスタン)同タイム
3 Jamshidian Ghalehsefidi Amirhoss(イラン)14秒差
9 篠田 幸希49秒差
30 塩島嵩一朗 56秒差
31 蠣崎 優仁(伊豆総合高校/EQADS準所属) 同タイム
34 佐藤  健 3分9秒差

<JCF柿木孝之強化コーチによる男子ジュニアロードレポート>
『2月25日から開催されているアジア選手権はタイムトライアル種目が終わり、28日からはロードレースが始まった。初戦としてジュニア男子が行なわれ、日本チームは篠田幸希、蠣崎優仁、塩島嵩一朗、佐藤健の4名が参加した。
アジア選手権は当初は平坦メインのバーレーンサーキットの一部とその外周コースを使うコースであったが、現地に到着後急遽変更になり、緩い登りも加わった12.8kmの周回コースを7周する89.6kmで争われた。
最大のライバルは世界でもトップレベルの攻撃力を備えるカザフスタン。例年アジア選手権では1周目から複数名で攻撃する戦い方をしてくるためスタートと同時にレースが動くことが予想され、日本の選手もそれに対して準備して臨んだ。
予想通りカザフスタンがスタート直後から複数名で攻撃をかけ続け、道の狭い区間での2名の攻撃に日本チームは対応できずイランを含めた3名の先行を許してしまう。追走をかけるがレース前の予想通り協力してくれるチームは現れず、最終的にはこのままゴールまで逃げ切られてしまう。カザフスタンの2名がイランをどこかで置き去りにすることが予想されたため、まだ表彰台を狙える状況の中でタイム差を広げられ過ぎないようにするため日本チームから2名出して集団を牽引する。他の2名はカザフスタンのさらなる先頭集団へのブリッジに備えたが、マークを外してしまい集団から1名、そして1名とカザフスタンがメイングループから抜け出す。先頭3名からはカザフスタンのアタックでイランが遅れ、2名でゴールへ。集団から抜け出したカザフスタンの選手はイランの選手に追いつく勢いであったが届かずイランが3位。カザフスタンは1位、2位、4位、5位と4選手全員が集団を抜け出し上位を独占した。日本チームは常に後手に回り、結果を残せずに終わった。(JCF強化コーチ 柿木孝之)』

■ジュニアロード動画



■「シクロワイアード」でのジュニアレースレポート


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<U23個人ロード(3月1日)=115.2㎞>

1位 岡本  隼(東京・日本大学)2:44:43
2位 GIDICH Yevgeniy KAZ 2:44:43
3位 GANJKHANLOU Mohammad IRI 2:44:43
7位 小野寺 玲(栃木・宇都宮ブリッツェン)2:44:43
23位 石上 優大(神奈川・EQADS)2:45:11
DNF:雨澤毅明


■U23スタート前。向かって左から、岡本隼、小野寺玲、雨澤毅明、石上優大
Photo:Kenji NAKAMURA/JCF


■スタート直後に加速する選手達。
Photo:Kenji NAKAMURA/JCF


■集団をけん引する石上優大
Photo:Kenji NAKAMURA/JCF


■スプリントでの僅差でアジアU23王者に輝いた岡本隼
Photo:Kenji NAKAMURA/JCF


■余りもの僅差に、写真判定が必要だった。
Photo:Kenji NAKAMURA/JCF

■石上優大によるU23レースレポート:
『UCIポイントを大量獲得できるこの大会。その年のUCIポイントの獲得数で世界選手権出場ができるかが決まるため、日本チームとしては世界選手権出場のため、絶対に1位を取りたいレース。
2月の中旬から、アジア選手権メンバー(雨澤選手・小野選手・岡本選手・自分)で合宿を行っており、万全の態勢でレースに臨んだ。ロードレース2日前に小野寺選手が個人タイムトライアルで優勝していて、俄然やる気が入った。
コースは平坦基調で、登りという登りがなく、レース当日は風もほとんどなかった。
アジア選手権は、一国の出場人数が4人までと限られているため、スタート直後からアタック合戦がおこり、集団スプリントではなく、逃げきりでの小集団スプリントになるケースが多い。
レース前の事前ミーティングでは、大まかな役割が言い渡され、優勝の大本命であるカザフスタンの逃げの動きにうまく同調し、逃げグループに日本人を1人でも多くいれて、レースを有利に運ぶ流れだった。自分の役割は、先に逃げに乗り、前待ちで後続の有力選手の追走を待つことだった。
他にも、過去のアジア選手権での経験から、カザフスタンがどのように攻撃するのか、どのようなレース展開なのかを、意見交換し、共通認識を持ってレースのスタートをきった。
スタート直後、ニュートラル区間がないため、スタートアタックがかかり集団が伸びる。
各国のアタックの応酬が続き、逃げができては、逃げに向かってアタックがかかり、集団とつながりを繰り返しながら、レースが進んでいく。日本チームの人数や選手を見ながら、バランス良く対応していく。
各国の動きがあるものの、カザフスタンが攻撃をかけてこない。いつもだと、スタート直後からアタックをかけまくっていたが、1周目はおとなしい。と、2選手が先行している2周目のコース中盤くらいで、カザフスタンの選手2人がアタックをかけてきた。カザフの中でも要注意人物としていた2人だ。
あまりにもいきなりで反応が遅れたが、どこの国もこの逃げを逃すまいと反応。日本チームからは、スピードのある小野寺選手、岡本選手が反応。ミーティングで念を押しといたのがよかった。
結局逃げは決まらず、一つの集団となったが、そのカザフスタンの2選手が別格の力を持っていることを感じた。
その後も、各国のアタック、カザフスタンのアタックがあるものの、どれも決定打にはならず、集団のまま残り4周を迎える。
各国の選手も疲れてきて、序盤に比べるとアタックの回数が減ってきた。この時点で、逃げができてなければ、あと2、3周の間に逃げの決定打が生まれる可能性が高くなったと判断し、どんな状況でも逃げに小野寺選手、岡本選手を送り込めるように、カザフスタンの要注意としていた2選手を徹底マークするよう伝える。
そんな中、前半から一緒にアタックに反応していた、雨澤選手がコース中にあるパイロンに接触して落車。リタイヤとなってしまった。
そして、カザフスタンチームが4人で集団先頭を固め始めたのを見て、すかさずカザフスタントレインの後ろの位置取りし、小野寺選手、岡本選手をカザフスタントレインの後ろに入ってもらい、次の展開に備えてもらった。
これが、功を成し、カザフスタンの2人によるアシスト人の集団の蓋を利用した分裂アタックにもうまく対処し、カザフスタンの要注意2選手が乗っている飛び出しには、小野寺選手、岡本選手も乗っているという状態を確実に作り出せた。
結局、どのアタックも逃げにはならず、1つの集団のまま残り2周に。小野寺選手と岡本選手がカザフスタンをしっかりマークしているため、他のアタックは自分が反応する。この時には、アタックの数が激減し、どこの国もおんぶに抱っこ状態。カザフスタンのアシスト2人が集団を引かなければいけない状態をうまく作り出し、逃げでの勝負でも、集団スプリントでも勝負できるようにした。
そして残り1周。カザフスタンも集団スプリントを考え始め、集団の中ほどに下がるようになり、ペースダウン。このままだとアタックがかかりややこしくなる可能性があると思い、自分がアタック。逃げはカザフスタンの追い上げですぐに捕まったが、その間日本チームは集団を引かなくてよくなり、カザフスタンが前に出る状態をつくれた。
日本チームのトレインの牽引というのもあったが、正直序盤からのアタック合戦で脚に余裕がそこまでなかった。
残り5km。サーキット内に入り、各国スプリントに向けた位置取り争い。
カザフスタンを先頭に、日本、中国、香港のトレインが並ぶ。
残り3km。カザフスタンの選手がアタック。すかさず、後ろにいた小野寺選手、岡本選手に反応してもらい、自分は集団後方に下がる。
前では、小野寺選手が集団の先頭に立っている。まだ、残り1.5km。最後できることを考え、もう一度踏みなおし、集団が緩んだところで、小野寺選手と岡本選手と再び合流。
残り1kmまで牽引し、あとは2人に託して役目を終え、自分は23位でゴールした。
そして、日本チームは最後、岡本選手のスプリントで優勝することができた。
僅差で、写真判定の結果がでるまで時間がかかりましたが、無事に勝てて本当によかった。
2位のカザフスタン人は、ツールドランカウイ(2.HC)総合4位だったのを、DNSしてアジア選手権に出場した強者。
日本チーム全員がしっかりと役割を果たし、全力で戦った結果だと思います。
これで、UCIポイントを大量獲得でき、今年の世界選手権の出場が近くなりました。
次戦からの自分に向いたコースでは、今度は自分の結果を求めて走りたいと思います。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
石上優大
PS:本当は、自分がアジアチャンピオンになりたかったんですけどね』

■U23ロード動画


■「シクロワイアード」でのU23レースレポート

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【参考リンク】
<2017年「エキップアサダ(EQADS)」体制のご紹介>
http://www.cyclisme-japon.net/modules/information/details.php?bid=755
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