レース情報

Tour du Limousin 第4ステージ レースレポート

新城、ツール・ド・リムザン2度目の総合3位
//// 落車するもチームメイトの助けもあり総合3位死守 ////

■8月22日 Chamboret-Limoges 180,2 Km
【第4ステージ】
1.Benoit VAUGRENARD (フランス、フランセーズデジュ) 4h26m33s
・・・17.新城幸也 +2s、64.福島晋一 +3m36s、70.福島康司 +6m56s
リタイア:岡崎和也、宮澤崇史、清水都貴、中島康晴、菊池誠晃

【総合成績】
1.Sebastien HINAULT (フランス、クレディアグリコル) 13h1m40s
・・・3.新城幸也 +1s、67.福島康司 +39m10s、68.福島晋一 +39m18s

完走76人

■現地レポート/岩佐千穂

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最終日となる第4ステージは、116キロ走って周回コースに入り、12,4キロを5周する180,2キロのコースで、特に周回コースはアップダウンがあって厳しい。

総合は1秒差で新城が3位につけており、22位まで11秒差の接戦で最終日を迎えた。この日は朝から雨が降っていたが、スタート前には止んで路面がぬれた状態でスタート。レースは序盤に6人の逃げが形成され、総合に関係のない選手たちだったため集団はゆっくりペースとなり、2分30秒差くらいのまま進んでいく。逃げができたため、最初の中間スプリントのボーナスタイムで総合順位の変動はなし。梅丹本舗・GDRチームとしては、ゴールスプリントに持ち込みたかったため、68キロ地点からそれまでずっとMITSUBISHI JARTAZIとASTANAチームが集団のペースをコントロールしていたが、梅丹本舗・GDRもこれに加担し、福島康司と菊池を先頭のローテーションに加えた。2人が前を引くことで、チームメイトたちも前方に位置しやすくなり、清水、新城などは周回コースで勝負するために脚を溜めながら、集団前方で走る。

最初のゴール地点通過の120キロ地点に中間スプリントがあり、そこで総合2位でスプリンターのアラン・デービス(MITSUBISHI JARTAZI)にボーナスタイムを取られては困るため、逃げる6人を積極的には追わず、1分40秒差でリモージュの街の周回コースに入った。リモージュの街に入ったとたんに激しい通り雨が降りだした。ほどなくして止むも、1周目の上りで先頭を逃げていた選手たちはばらけ、2周目の下りの濡れた路面で新城が落車!それに中島も巻き込まれ、梅丹本舗・GDRにとっては最悪の展開になってしまった。だが、新城も中島も再び走り、エースの新城を集団に戻すために、チームメイトたちが助けて新城を引き、何とか集団に復帰させることができた。ここで新城、福島晋一、福島康司以外の選手たちは、ドロップアウトとなった。

ラスト1周手前から福島晋一が新城を集団の前方に引き上げ、最後の上りで福島も力尽き、チームとしては新城単独でゴール勝負へ。着順次第で総合順位がひっくり返るほどの接戦だったため、最後まで気が抜けなかったが、下りでフランセーズデジュの選手が2人飛び出し、一人が逃げ切りゴール。集団は激しいスプリント争いだったが、総合4位で新城と1秒差だったロハスは4位に終わり、ゴールのボーナスタイムは取れず。新城は総合 3位を守り切った。同時に新人賞も獲得した。
新城にとって、アップダウンの激しい難コースで2年前に続き2度目の総合3位となり、新城の実力も梅丹本舗・GDRのチーム力もワンランクアップしたことを証明した。

■ 新城のコメント:今日は本当チームメイトのみんなに助けてもらった。カーブで自分だけ別のラインで行ったために、滑ってしまった。自分の操作ミスでみんなには申し訳なかった。最後は後ろから集団に戻してもらい、ここからはみんなのために走った。スプリントに絡めれば良かったけれど、最低限の総合3位と新人賞を取ることができてホッとしている。次のレースに向けて頑張ります。

Tour du Limousin 第3ステージ レースレポート

トップと1秒差で新城3位、明日に望み託す
//// 総合上位は僅差のまま、いよいよ最終日へ ////

■8月21日 Brive- Cublac 183,6 Km
【第3ステージ】
1.Sebastien HINAULT (フランス、クレディアグリコル) 4h33m59s
・・・5.新城幸也 +0s、46.宮澤崇史 +29m23s、49.岡崎和也 +29m27s、93.菊池誠晃 +29m27s 、94.清水都貴 +29m27s 、98.福島晋一 +29m27s、102.中島康晴 +29m27s、103.福島康司 +29m27s

【総合成績】
1.Sebastien HINAULT (フランス、クレディアグリコル) 13h1m40s
・・・3.新城幸也 +1s、49.清水都貴 +29m38s、73.中島康晴 +31m27s、74.宮澤崇史 +31m46s、82.福島康司 +32m16s、91.岡崎和也 +34m04s、94.福島晋一 +35m44s、95.菊池誠晃 +36m05s

■現地レポート/岩佐千穂

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第3ステージは、今年のツール・ド・リムザンで一番厳しいコース。70キロにカテゴリー1級の上りがあり、カテゴリーのないのぼりが何か所もあり、後半にカテゴリー2級が2つ続くギザギザなコースレイアウトになっている。今日は快晴で日差しも暑く、ハードなレースが予想された。

この日、新城は繰り上げて新人ジャージを着てスタートラインに立つ。スタート0キロと同時にアタックがかかり、今日も序盤から激しい戦いが繰り広げられる。菊池などがその動きに反応するも、前日同様、逃げに乗り込んだのは福島晋一。だがこれも長く続かず。細かいアタックを繰り返しながら、40キロにある最初のスプリント地点へ。ここでボーナスタイムを稼ぎに、新城はスプリントを試みるが、惜しくも4位通過でボーナスタイムゲットならず。そのあと、カテゴリーのない上りが2つあり、こののぼりが厳しかった。集団がぱっかり2つに分かれ、新城が後ろに取り残されてしまう。前のグループに乗った選手たちは新城を待ち、宮澤が新城のアシストをして前に追い付かせ、宮澤は力尽き後続へ。その後、前のスピードも予想していたほど上がらず、結局後続と1つになってまた振り出しに戻ってしまった。そこから最初のカテゴリー1の上りに入るが、この上りで清水が遅れを取ってしまう。岡崎、菊池などがアシストにつくも、前に戻ることはなかった。実は、昨日の夜から選手の何人かは食当たりで、清水も体調が良くなく、いつものパワーが発揮できず。ここで、チームのうち新城と福島晋一を除く6人が集団から遅れてしまった。

先頭では14人ほどが飛び出し、そこに新城が入る。総合リーダーのニコラ・ロッシュはここに入れず。頂上で20秒以上差がつくが、その後集団に捕まる。再び大きな逃げができ、ここにロッシュも新城も入れず。だが、新城は一人遅れて反応し、10キロほど単独で走ったのちになんとか追い付いた。補給地点を過ぎた110キロあたりで、踏切の遮断が降りて新城含む25人のグループは足止めを食らう。実はこの日これが2度目の踏切ストップ。かなり珍しい。この時点で前は3人が逃げ、後続とは5分以上遅れていたが、前の選手たちを止め、後ろから来た選手たちは踏切で止められ、新城グループがスタートしたのち、止まっていた秒差だけ後ろも停止して、レースが再開された。この時に、さらに後ろにいた清水、宮澤含む6人が福島のグループに追いつき、1つの集団になった。

ケスデパーニュがコントロールして、逃げる3人を捕まえ、先頭は28人となった。最後の2つの上りでアタックするがあるだろうと予測し、新城は待ち構えるも、ケスデパーニュのコントロールが完璧で、結局ゴールスプリント勝負へ。セバスチャン・イノーがトップで入り、新城は5位。途中のボーナスタイムの関係で、イノーが総合トップとなり、新城は1秒遅れの3位となった。総合2位にはこの日3位に入ったアラン・デービスがつけ、タイムは新城と同じ。22 位まで11秒差しかなく、明日は接戦が予想される。

順位は落としてしまったものの、明日の最終日に総合トップになるチャンスはおおいにある。今日体調が悪かった選手たちも全員無事ゴールしたので、新城の総合優勝を取るためにチームの全力を尽くし明日のレースに挑む。


■新城のコメント:今日前半は、ボーッとしている事があって、みんなに助けてもらって、前に行けました。最後の上りだけに集中して走ったけれど、集団スプリントになって3着以内で入れば文句なしのリーダーだったのに、順位を落としてしまった。今日は総合上位の選手たちの脚を見れたので明日はチャンスがあると思う。少しでも上に行けるように頑張ります。

Tour du Limousin 第2ステージ レースレポート

清水に続き、今度は新城!リムザンで新城待望のヨーロッパ初勝利
//// エキップアサダ、ツール・ド・リムザン6年目にして初のステージ優勝 ////

■8月20日 Bellac- Bellac 183Km
【第2ステージ】
1.新城幸也(メイタン・GDR) 4h23m47s
・・・24.清水都貴 +0s、69.中島康晴 +0s、85.宮澤崇史 +23s、92.福島晋一 +28s、99.岡崎和也 +49s、102.菊池誠晃 +49s 、111.福島康司 +49s

【総合成績】
1.Nicolas ROCHE (アイルランド、CREDIT AGRICOLE) 8h27m29s
・・・2.新城幸也 +13s、22.清水都貴 +23s、71.中島康晴 +2m12s、78.宮澤崇史 +2m35s、86.福島康司 +3m01s、96.岡崎和也 +4m49s、101.福島晋一 +6m29s、102.菊池誠晃 +6m50s

■現地レポート/岩佐千穂

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第2ステージは曇りのち晴れ。レースが始まると、序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられ、数人の逃げができるたびに福島晋一が乗り込んだとの情報が入り、福島の調子の良さがうかがえた。だが、それらの逃げは決まらず。20キロすぎで集団からJean-Luc Delpech (Bretagne Armor Lux)、Arnaud Gérard (Française des Jeux)、Nicolas Jalabert (Agritubel)、Julien Mazet (Astana)の 4選手が飛び出した。この逃げができた時に新城も反応できたが、メンバーを見て逃げきれないと判断し、集団にとどまる。この中で総合トップから17秒差だったのはMazetだけで、他の選手は1分以上遅れだったため、集団も停戦状態となり、差は3分近く開く。

そのタイム差のまま、昨日と同じような展開で進んでいき、ラスト15キロでArnaud Gérard以外の3人は集団に捕まった。1人逃げきりを試みるが、きっとゴールスプリントになるだろうと、チームでは宮澤を勝負させる作戦を組み、ゴールスプリント体制で走る。ラスト1キロ手前で逃げた選手も捕まり、集団ゴールスプリントへ。だが、宮澤は昨日の落車の影響もあり自分では勝てないと判断し、ラスト1キロで新城に「今日はお前が行けと」と勝負を託した。

カーブを曲がり、ラスト900mからゴール直線まで上る。300mでリーダーのニコラ・ロッシュ、新人賞ジャージを着るロハス(ケスデパーニュ)の後ろに着いた新城は、ラスト100mで加速し、ゴールラインへ飛び込んだ。僅差で横にいたロッシュを抜き、ゴールラインを過ぎてから両手を挙げてガッツポーズ。

2年前にこのレースで新城は総合3位に入っているが、新城自身これがヨーロッパ初の勝利となった。

浅田監督にとって、ツール・ド・リムザン6年目にして初勝利。浅田監督が毎年チームの目標としているこのレースで勝利したことは、チームの実力が本物であることを示すことなった。清水のパリ~コレーズのステージ&総合優勝に続き、新城のステージ優勝。一歩ずつだがツール・ド・フランスへの道が現実味を帯びてきている。

■新城のコメント:ヨーロッパでの初優勝、しかも集団ゴールスプリントですよ。今までは逃げて勝つパターンだったのに自分でもびっくりです。ラストの下りで集団の後ろのほうに埋もれてしまったんですが、岡崎さんが前まで連れて行ってくれて、そこからはアシストをするつもりで宮澤さんと一緒に走っていました。ラスト1キロで宮澤さんから「今日はユキヤが行け」と言われ、スプリントすることになったんです。ラスト700mの上りでクローデンが先頭に立ちその後ろに他の選手たちはついて行ったんですが、その反対をニコラ・ロッシュが一人で行ったのに自分は付きました。それが良かったんです。最後は全身が攣りましたよ。それくらい必死でもがいてゴールラインに飛び込みました。今日はチームメイトのおかげで最後しか脚を使っていないし、総合もいいので明日以降も頑張ります

Tour du Limousin 第1ステージ レースレポート

チームが総力をかけて戦うツール・デュ・リムザンが開幕
//// パリ~コレーズで総合優勝し、注目の梅丹本舗・GDR。このレースも勝利を狙う ////

■8月19日 LIMOGES-GUERET 166Km
【第1ステージ】
1.Nicolas ROCHE (アイルランド、CREDIT AGRICOLE) 4h04m02s
・・・15.新城幸也 +3s、23.清水都貴 +3s、71.中島康晴 +1m52s、72.福島康司 +1m52s、86.宮澤崇史 +1m52s、95.岡崎和也 +3m40s、100.福島晋一 +5m41s、101.菊池誠晃 +5m41s

【総合成績】
1.Nicolas ROCHE (アイルランド、CREDIT AGRICOLE) 4h03m48s
・・・15.新城幸也 +17s、26.清水都貴 +17s、72.中島康晴 +2m06s、73.福島康司 +2m06s、86.宮澤崇史 +2m06s、95.岡崎和也 +3m54s、100.福島晋一 +5m55s、101.菊池誠晃 +5m55s

■現地レポート/岩佐千穂

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天気は朝から激しい雨が降っていた。レース会場でもシトシト降って気温も15度ほどで寒い。ツール・デュ・リムザンは毎年、このチームが最も重要視しているレースだ。前回のレースでステージ&総合優勝を果たした勢いでこのレースにも挑む。北京オリンピックを終えた宮澤も出場し、前回のレース以上にチームの戦力もUPし、今年は例年以上に気合が入る。12時15分のスタート時間には雨もやみ、曇り空の中第1ステージがスタートした。序盤からアタックがかかり、2,3人の逃げが何度かできるも成功せず。動きがあったのは40キロすぎ、下りで集団が一直線になったところで、Hannes Blank (Apiflo Vacances), Nicolas Roche (Crédit Agricole) et Geoffroy Lequatre (Agritubel)の3人が逃げだした。その勢いまま47.5キロにある最初の山岳ポイントを通過した。人数も少ないため、集団はこの逃げを容認することになり、5分以上差が開く。集団はブイグテレコムがコントロールし、3分半くらいでレースは進み、梅丹本舗・GDRの選手たちは絶えず集団の前で位置取りをして次の攻撃に備えた。

後半になるとフランスセーズデジューもローテーションに加わり逃げを追い、ラスト14キロで1分25秒差の射程圏内となる。ゴール7,2キロにあるカテゴリーのついていない上りで、ニコラ・ロッシュ一人先頭にたつ。ここで集団との差は20秒ほど。後続では新城、フェドリゴ、シャルトー、カウッキオーリの4人が集団から飛び出す動きを見せたが、すぐ集団に戻った。ラスト1キロで先頭とは10秒くらいに縮まり、ラストの直線で後ろに集団が迫るもロッシュが逃げ切り優勝した。3秒遅れで集団が入り、新城15位、清水23位でゴールした。宮澤も好調だったが、レース前半下りで滑って落車してしまったのが、後半多少影響したようで後続グループでゴールした。チーム全体の調子がいいので、明日は攻撃的な走りが期待される。

■新城のコメント:集団ではチームが固まって走っていたので、走りやすかった。最後の上りは4人で集団から抜け出したけれど、50mくらいしか離れず。集団は50人くらいいたので追うのをやめて、今日はスプリント一本に絞ったけれどだめでした。走る前は不安だったけれど、最後調子も良かったし、この調子で明日以降頑張ります。
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