レース情報

【フルレースレポート】「ツアー・オブ・ジャパン」

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

UCI(国際自転車連盟)2クラスのステージレース『ツアー・オブ・ジャパン』が5月17日~24日に行われた。
堺(大阪府)をスタートし、奈良、美濃(岐阜県)、南信州(長野県)、富士山(静岡県)、伊豆(静岡県)を経て、東京にゴールする。全7ステージ。今回EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴の総合優勝のため、チーム一丸となってレースに挑む。


初日の堺ステージは、今年からコースが変わり大仙公園周回コース2.7kmを38周する102.6kmで行われた。この日は雨が激しく降ったため、レースは困難を極めた。レース前半に集団から飛び出した鈴木真理(シマノレーシング)、西谷泰治(愛三工業レーシング)、ラファエール・インファンティーノ アブルネ(コロンビア、アミーカチップス・クナウフ)、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)の4選手が後半まで逃げ続る展開となった。清水はグレゴール・ガズヴォダに守られ、レースを進めていく。ラスト15周くらいからEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが集団の先頭に5人並び、列車(隊列)を組んで集団のスピードを上げる。その後、カルミオーロ・Aスタイルチームなど海外チームと協力し合い差を縮め、逃げていた4人のうち3人は集団に吸収することができた。だが、大集団に吸収される直前にアタックしたリー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)が逃げきりゴールを決める。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が8秒遅れの13位となった。その他の選手も16秒差以内でゴールした。


2日目の奈良ステージは、チームにとってキーポイントとなるレース。山岳基調のこのステージで総合狙いであるエース清水のタイムを多く稼いでおきたいところだ。この日は快晴となり、恒例の東大寺前からパレードスタート。奈良県布目ダム周回コース10.1kmを12周する121.2kmは、前半に岡崎和也を含む7人の先頭グループができ、7周目で追走の6人が合流し、先頭は13人となる。その後さらに、増田成幸含む13人が先頭に追い付き、先頭は26名。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、2人を先頭グループに送り込んだが、肝心の清水は後続集団に残ってしまう。先頭と清水の集団との差は、2分近く開いてしまい、このままでは差が開く一方だ。なんとか先頭との差を開かせないようミカエル・ダミアンとギヨーム・ポンが集団のペースを上げて走る。そんな中、ラスト3周で動きがあった。集団からバレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)などを含む7人が飛び出し、ここに清水が入った。この7人の走りは強烈で、あっという間に1分半ほど差があった先頭グループを捕らえる。だが、すでに先頭ではワン・カンポー(香港、ホンコンチャイナチーム)が単独でアタックしており、2位を10秒離し逃げきった。最後の上りで、スパートをかけた清水は「最後は残り400m切ったくらいで、ゴールでのボーナスタイムの秒差を取るつもりで集団からアタックをかけて行ったけれど、さすがにまくられてしまった。やはり先頭に追いつくのに結構脚を使ったので、それがジワジワ来ていた」と語った。最後の加速で清水は6位に入った。翌朝になってから発表されたのだが、初日の成績に修正が入り、総合もワンが獲得となった。


第3ステージスタートとなる美濃は、うだつの上がる町並みが続く日本の古い建物が残る自然豊かな場所。この日はレース序盤に集団で落車が起こり数名が巻き込まれた。この落車で大半の選手が足止めされ、逃げた選手との差が6分ほど開いてしまったとの理由から、レースがニュートラルとなる。その後レースは、数人の逃げが何度かできるものの、逃げては集団に吸収されての繰り返し。最後は集団スプリントとなり、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)が初日の堺ステージに続き、今大会2勝目を果たした。トップと同タイムで清水が7位、増田成幸が22位でゴールした。


第4ステージ、飯田駅をスタートする南信州ステージは、5周目でマティア・クバシナ(イタリア、アミーカチップス・クナウフ)とジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)の2人の逃げが決まった。スピードアップで集団の人数は3分の2ほどに減り、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは清水都貴、岡崎和也、増田成幸、ミカエル・ダミアンの4人が残った。先頭の2人は軽快に走り、後続に最高5分以上の差をつける。
後半に入り、カザフスタンナショナルチームが集団のペースをあげて先頭2人を追い始めた。先頭との差が徐々に縮まり、ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタン、カザフスタンナショナルチーム)とセルジョ・パルディーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)が集団から飛び出した。フォフォノフをマークするよう水谷監督から言われていた清水だが、別の強い選手もまだ集団に残っていたため、この動きには反応せず。ラスト周回で追走の2人は先頭2人に追い付いた。集団でもアタックがかかり、5人の追走グループに清水が入って先頭を追う。その後4人が合流し、追走グループは9人になる。しかし、先頭を走る4人とはラスト4キロを切っても1分15秒差あり、なかなか縮まらず。勝負は先頭4人に絞られ、序盤から逃げていたジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)が、両手をあげてゴールした。清水は5位争いのスプリント勝負を挑み7位。日本人としてはトップ成績だったが、先頭の4人とは1分27秒も遅れてのゴールに悔しさをみせた。


富士山ステージ前までに、総合タイムを稼いでおきたかった清水だが、この時点で総合トップのドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)との差は1分28秒差で7位。1日の休息日を経て迎えた富士山ステージの山岳タイムトライアル。清水は自己ベストタイムをたたき出し、43分33秒41でゴールしたものの、上位を海外勢が占め3分12秒遅れの7位で、総合は6位となった。

逆転を狙った翌日の伊豆ステージは、序盤からアタック合戦があるも、4周目に集団からマティア・クバシナ(イタリア、アミーカチップス・クナウフ)とジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)の2人が飛びだす。終盤集団からフォフォノフと増田成幸が逃げる2人を追走したが、圧倒的な強さのフォフォノフに増田が遅れる。その後、フォフォノフは1分差以上あった先頭に追い付き先頭は3人に。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴と増田成幸が20人ほどの集団に残り、次のチャンスを待つ。先頭はクバシナが脱落したが、ラスト1周になっても先頭2人と集団との差は1分02秒。差は縮まらず、2人が逃げきりボブリッジが勝利した。清水は最後ゴール前の上りで猛ダッシュをかけたが、残念ながらタイム差はつかず。ステージ5位に入り、総合は6位のままとなった。

最終日の東京ステージは、あいにくの雨。レースは序盤で20人ほどの先頭グループができ増田成幸がその中に入る。この先頭グループには、総合7位のジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)や総合8位の佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)が入っていたため、総合6位の清水都貴の成績を守るため、カザフスタンナショナルチームと共にEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは逃げを追う。作戦としては、逃げとの差を縮め吸収する前に清水都貴をアタックさせ、逃げに乗せるつもりだったが、うまくいかず。逃げはすべて吸収され、その後はチームAISがゴールスプリントに向けて、集団をコントロール。最後は結局ゴールスプリント勝負となり、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)が今大会3度目の勝利を挙げた。清水都貴はトップと同タイムの12位でゴールし、日本人としては最高位の総合6位でこのレースを終えた。総合は、富士山ステージで勝利し総合トップとなったセルヒオ・パルデイーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)が守り抜いた。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては、総合優勝のみを狙って望んだ「ツアー・オブ・ジャパン」だったが、外国勢の力量と組織力の前に敗北を喫する結果となってしまった。しかしながら、チームの課題が明白になり修正点が明らかになったという点では、ツール・ド・コリア、全日本選手権やフランス選手権を控える選手たちにとっては大いなる糧となった。今後の活躍を期待したい。

「ツアー・オブ・ジャパン」第7ステージ レースレポート

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

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  清水都貴、日本人最高位の総合6位でTOJを終える
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5月24日 日比谷シティ前→品川区大井埠頭周回コース 112.7km(7.0km×14周)

【結果】
1.リー・ハワード HOWARD Leigh(チームAIS):2h16m25s
2.ダニエレ・コッリ COLLI Daniele (カルミオーロ・Aスタイル):+00s
3.西谷泰治 (愛三工業レーシングチーム):+00s
4.パク・ソンホ PARK Seon Ho (ソウルサイクリング):+00s
5.宮澤崇史(アミーカチップス・クナウフ):+00s
・・・
12.清水都貴:+00s
24.岡崎和也:+06s
47.グレゴール・ガズヴォダ:+12s
52.増田成幸:+12s
69.ミカエル・ダミアン:+12s

【総合成績】
1.セルヒオ・パルデイーヤ PARDILLA Bellon Sergio (カルミオーロ・Aスタイル):+18h39m10s
2.ゴン・ヒョソク GONG Hyo Suk (ソウルサイクリング):+1m51s
3.ドミトリー・フォフォノフ FOFONOV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+2m12s
4.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin (カザフスタンナショナルチーム):+2m12s
5.ビンチェンツォ・ガローファロ GAROFALO Vincenzo (アミーカチップス・クナウフ):+4m09s
・・・
6.清水都貴:+4m19s
11.増田成幸:+7m57s
26.岡崎和也:+23m57s
57.ミカエル・ダミアン:+58m30s
60.グレゴール・ガズヴォダ:+1h22m58s

【レース速報】
『ツアー・オブ・ジャパン』の最終ステージが東京で行われ、集団スプリントで堺、美濃ステージですでに勝利したリー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)が、今大会3勝目をマークした。総合は変わらずセルヒオ・パルディーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)が守り抜いた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴がチームの目標である総合優勝は逃したものの日本人最高位である総合6位で『ツアー・オブ・ジャパン』を終えた。

【レース詳細レポート】
『ツアー・オブ・ジャパン』東京ステージは、雨が降る中、日比谷シティ前からパレード走行し、品川区大井埠頭周回コース7キロを14周する112.7キロで行われた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては、区間狙いでスタート。スタート直後からアタック合戦となり、序盤で20人ほどの先頭グループができ増田成幸が入る。この先頭グループには、総合7位のジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)や総合8位の佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)が入っていた。このまま引き離されては総合6位の清水都貴の順位が下がってしまうので、1分30秒ほど開いた後、カザフスタンナショナルチームと共にEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインはグレゴール・ガズヴォダとミカエル・ダミアンで先頭グループを追った。
水谷監督の作戦としては、逃げとの差を縮め、吸収する前に清水都貴をアタックさせ、逃げに乗せるつもりだったが、うまくいかず。逃げはすべて吸収された。その後はチームAISがゴールスプリントに向けて、がっちり集団をコントロール。清水都貴もアタックを試みたが、マークが厳しく決まらず。最後は集団スプリントとなり、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)が勝利し、清水都貴はトップと同タイムの12位でゴール=総合6位。総合優勝を目指していたチームにとっては大きな課題を残す結果とはなったものの、日本人としては最高位でこのレースを終え、今後のツール・ド・コリア、全日本選手権へと望みをつなげた。

【水谷監督のコメント】
総合優勝を目標にして走っいたので、清水都貴が総合6位は非常に残念だ。最初の1、2ステージでタイムを稼いでおきたかったが、それができなかったのが敗因。富士山ステージも思いのほかいいタイムを出したし、総合2,3位には十分入れたはずだから、残念の一言。都貴だけでなく、アシスト勢も重要な場面で頑張ってくれたし、結果には満足いかないが全体的に見て今後に期待の持てるツアー・オブ・ジャパンだった。都貴自身、今回初めてエースとしてこのレースを走ったにも関わらず、ここまで走れたのは明るい兆し。今年、総合上位は達成できなかったが、来年、再来年と都貴なら総合で勝てる力は十分ある。

【清水都貴のコメント】
出来る限りのことをやってこの成績なので、僕の力不足。初日からずっと集中して走っていたから頭が疲れた。日本のレースは、展開そのものがヨーロッパのレースとは違うので、その点が難しかった。いつもなら逃げが行っても、それぞれのチームが何人ずつか出して捕まえるものだけれど、今回は引きたがらないチームが多かった。ほおっておいたら、終わってしまうことが何回もあった。日本のレースは、そういうことだとは分かっていたが、その点の立ち回りがうまくできなかった。
沿道からの声援が一番多くて、期待されているのをすごく感じた。ファンの方々の期待にこたえられなかったのが申し訳ない。今後チームとしては、ツアー・オブ・コリア、全日本選手権があるので、早いうちに1勝して気分を変えたい。

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■参加チーム:16チーム
アミーカチップス・クナウフ
カルミオーロ・Aスタイル
チームAIS
ソウルサイクリング
カザフスタンナショナルチーム
ホンコンチャイナチーム
マレーシアナショナルチーム
愛三工業
宇都宮ブリッツェン
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストン・アンカー
NIPPO・コルナゴ
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
コムレイド・ジャイアント

■チームメンバー
監督:水谷壮宏
101.清水都貴
102.ミカエル・ダミアン
103.グレゴール・ガズヴォダ
104.増田成幸
105.岡崎和也
106.ギヨーム・ポン

「ツアー・オブ・ジャパン」第6ステージ レースレポート

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

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  清水ステージ5位、明日東京ステージに全てを懸ける
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5月23日 伊豆ステージ 
修善寺駅→日本サイクルスポーツセンター周回コース 96.0km(8.0km×12周)

【結果】
1.ジャック・ボブリッジ BOBRIDGE Jack (チームAIS):2h45m12s
2.ドミトリー・フォフォノフ FOFONOV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+02s
3.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin(カザフスタンナショナルチーム):+50s
4.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+52s
5.清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン):+52s
・・・
20.増田成幸:+2m24s
30.岡崎和也:+6m55s
46.グレゴール・ガズヴォダ:+13m50s
47.ミカエル・ダミアン:+13m50s
リタイア:ギヨーム・ポン

【総合成績】
1.セルヒオ・パルデイーヤ PARDILLA Bellon Sergio (カルミオーロ・Aスタイル):+16h22m33s
2.ゴン・ヒョソク GONG Hyo Suk (ソウルサイクリング):+2m03s
3.ドミトリー・フォフォノフ FOFONOV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+2m24s
4.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin (カザフスタンナショナルチーム):+2m26s
5.ビンチェンツォ・ガローファロ GAROFALO Vincenzo (アミーカチップス・クナウフ):+4m21s
・・・
6.清水都貴:+4m31s
11.増田成幸:+7m57s
27.岡崎和也:+24m03s
57.ミカエル・ダミアン:+58m30s
60.グレゴール・ガズヴォダ:+1h22m58s

【レース速報】
伊豆の日本サイクルスポーツセンターで行われた『ツアー・オブ・ジャパン』の第6ステージは、2人で逃げていた中からジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)が最後まで逃げきりステージ優勝した。総合トップはセルヒオ・パルデイーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)が守った。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、増田が追走で動くなどしたが、最後はエースの清水都貴が日本最高位の5位でゴール。総合成績は変わらず6位のまま。

【レース詳細レポート】
『ツアー・オブ・ジャパン』の第6ステージは、伊豆の日本サイクルスポーツセンターで行われ、アップダウンの激しい8キロのコースを12周する96キロで行われた。序盤からアタック合戦があるも、4周目に集団からマティア・クバシナ(イタリア、アミーカチップス・クナウフ)とジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)の2人が飛び出した。南信州ステージでも、この2人で飛び出しており、息の合った2人は集団との差を1分以上広げる。後半になると集団ではコントロールしていたリーダージャージ擁するカルミオーロ・Aスタイルチームがバラけ出す。集団の人数も徐々に減り、終盤集団からフォフォノフと増田成幸が逃げる2人を追走した。だが、圧倒的な強さのフォフォノフに増田が遅れてしまう。その後、フォフォノフは1分差以上あった先頭に追い付き先頭は3人となる。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴と増田成幸が20人ほどの集団に残り、次のチャンスを待つ。先頭はクバシナが脱落したが、ラスト1周になっても先頭2人と集団との差は1分02秒。差は縮まらず、2人が逃げきりボブリッジが勝利した。清水は、せめて10秒差違いで総合5位につけるビンチェンツォ・ガローファロ(アミーカチップス・クナウフ)とのタイム差を稼ごうと、最後ゴール前の上りで猛ダッシュをかけたが、残念ながらタイム差はつかず。清水はステージ5位に入り、総合は6位のままとなった。

【水谷監督のコメント】
逃げた選手がとても強かった。フォフォノフの追走に(清水)都貴が乗れなかったのが残念。あそこで動かなければ、今日のレースは勝負できなかった。だけど、都貴は昨日のステージで力を出し切っていたので、動けなかったようだ。代わりに増田が動いていい走りをしてくれたのは、大いに評価できる。ただ少し力が足りなかった。この修善寺のコースで総合の逆転は不可能。明日は最終日、最後まで逆転を狙って勝負する。

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■参加チーム:16チーム
アミーカチップス・クナウフ
カルミオーロ・Aスタイル
チームAIS
ソウルサイクリング
カザフスタンナショナルチーム
ホンコンチャイナチーム
マレーシアナショナルチーム
愛三工業
宇都宮ブリッツェン
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストン・アンカー
NIPPO・コルナゴ
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
コムレイド・ジャイアント

■チームメンバー
監督:水谷壮宏
101.清水都貴
102.ミカエル・ダミアン
103.グレゴール・ガズヴォダ
104.増田成幸
105.岡崎和也
106.ギヨーム・ポン

「ツアー・オブ・ジャパン」第5ステージ レースレポート

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

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  清水、ベストを尽くし43分33秒で富士山を上る
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5月22日 富士山ステージ ふじあざみライン入口→富士山須走口5合目 11.4km (個人タイムトライアル)

【結果】
1.セルヒオ・パルデイーヤ PARDILLA Bellon Sergio (カルミオーロ・Aスタイル):+40m21s41
2.ゴン・ヒョソク GONG Hyo Suk (ソウルサイクリング):+29s
3.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin(カザフスタンナショナルチーム):+1m34s
4.マティア・クバシナ KVASINA Matija (アミーカチップス・クナウフ):+1m39s
5.アレクサンドル・シュシュモイン SHUSHEMOIN Alexandr (カザフスタンナショナルチーム):+2m06s
・・・
7.清水都貴:+3m12s
10.増田成幸:+3m51s
22.グレゴール・ガズヴォダ:+5m33s
31.ギヨーム・ポン:+6m52s
39.ミカエル・ダミアン:+8m11s
42.岡崎和也:+8m15s

【総合成績】
1.セルヒオ・パルデイーヤ PARDILLA Bellon Sergio (カルミオーロ・Aスタイル):+13h36m29s
2.ゴン・ヒョソク GONG Hyo Suk (ソウルサイクリング):+2m03s
3.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin(カザフスタンナショナルチーム):+2m32s
4.ドミトリー・フォフォノフ FOFONOV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+3m20s
5.ビンチェンツォ・ガローファロ GAROFALO Vincenzo:+4m21s
・・・
6.清水都貴:+4m31s
10.増田成幸:+6m25s
31.岡崎和也:+18m00s
59.ミカエル・ダミアン:+45m32s
63.ギヨーム・ポン:+1h06m12s
64.グレゴール・ガズヴォダ:+1h10m00s

【レース速報】
1日の休みを経て、22日に『ツアー・オブ・ジャパン』富士山ステージが行われた。11.4kmの上りを上る個人タイムトライアルとなったこのステージは、セルヒオ・パルデイーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)が40分21秒41のタイムをたたき出してステージ優勝し、総合トップに立った。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が43分33秒41のタイムで、日本人最高位の7位でゴールとなった。

【レース詳細レポート】
標高差1,200m登坂を上る11.4kmの富士山の個人タイムトライアルが行われた。1日休息日を経た選手たちはリフレッシュして、総合ががらりと変わってしまう難関の富士ステージに挑んだ。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーは、この大会が始まる前に合宿を行い、富士山のコースも試走している。ここでタイムを落とすことはできない。
注目は、現在総合7位につけている清水都貴の走りだ。山岳レースは得意だが、このような上るだけのコースはあまり得意ではない。これまで4ステージ戦ってきて調子も上がっており、「全力を尽くして富士山を走る」とこのレースに挑んだ。結果は43分33秒41のタイムを出し、試走の時より3分ほど速いタイムをたたき出した。レース後清水は、「僕の中ではベストで、今日の成績に悔いはない」とこの日の走りを振り返った。そのほか、44分12秒82でゴールした増田成幸が10位に入る健闘を見せている。
富士山ステージを終え、総合6位に清水都貴、総合10位に増田成幸が入る結果となった。
総合トップのセルヒオ・パルデイーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)と清水の差は3分12秒ついてしまったが、明日の修善寺では挽回するチャンスを狙い積極的に走って行く。

【水谷監督のコメント】
(清水)ミヤタカとしてはベストを尽くした。試走より3分ほど速くゴールでき、本人自身タイムトライアルとしては上出来。勝った選手は山岳スペシャリストで強すぎた。明日は攻める走りをして行く。

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■参加チーム:16チーム
アミーカチップス・クナウフ
カルミオーロ・Aスタイル
チームAIS
ソウルサイクリング
カザフスタンナショナルチーム
ホンコンチャイナチーム
マレーシアナショナルチーム
愛三工業
宇都宮ブリッツェン
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストン・アンカー
NIPPO・コルナゴ
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
コムレイド・ジャイアント

■チームメンバー
監督:水谷壮宏
101.清水都貴
102.ミカエル・ダミアン
103.グレゴール・ガズヴォダ
104.増田成幸
105.岡崎和也
106.ギヨーム・ポン

「ツアー・オブ・ジャパン」第4ステージ レースレポート

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

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   外国勢にタイム差をつけられ、悔しさにじませる清水 
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5月20日 飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前 148.0km (12.2km×12周+1.6km)
【結果】
1.ジャック・ボブリッジ BOBRIDGE Jack (チームAIS):3h54m16s
2.マティア・クバシナ KVASINA Matija  (アミーカチップス・クナウフ):+00s
3.ドミトリー・フォフォノフ FOFONOV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+00s
4.セルヒオ・パルデイーヤ PARDILLA Bellon Sergio (カルミオーロ・Aスタイル):+00s
5.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+1m26s
・・・
7.清水都貴:+1m27s
20.増田成幸:+2m27s
33.岡崎和也:+6m28s
54.ミカエル・ダミアン:+23m44s
60.グレゴール・ガズヴォダ:+45m44s
60.ギヨーム・ポン:+45m44s

【総合成績】
1.ドミトリー・フォフォノフ FOFONOV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):12h55m59s
2.セルヒオ・パルデイーヤ PARDILLA Bellon Sergio (カルミオーロ・Aスタイル):+09s
3.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin(カザフスタンナショナルチーム):+1m07s
4.ワン・カンポー WONG Kam Po (ホンコンチャイナチーム):+1m04s
5.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+1m23s
・・・
7.清水都貴:+1m28s
17.増田成幸:+2m43s
33.岡崎和也:+9m53s
59.ミカエル・ダミアン:+37m29s
65.ギヨーム・ポン:+59m29s
67.グレゴール・ガズヴォダ:+1h04m35s

【レース速報】
『ツアー・オブ・ジャパン』南信州ステージが、5月20日に長野県飯田市で行われ、4人でのスプリント勝負となり、前半から逃げていたジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)が、このステージを制した。この日、総合も大きく変わり、先頭グループに入っていたドミトリー・フォフォノフ (カザフスタン、カザフスタンナショナルチーム)が、総合トップに立った。
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が7位に入り、日本人最高位でのゴールとなった。


【レース詳細レポート / 現地レポート:岩佐千穂】
『ツアー・オブ・ジャパン』第4ステージは、長野県飯田市で快晴で肌を焦がすほど強い日差しが照りつける中、激しい戦いが行われた。飯田市は、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのサテライトチーム「ボンシャンス」の拠点地だ。沿道にはEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインを応援する地元の方々が数多く集まり、山岳ポイントの上りには路面に「みやたか、ガンバ」「マスダGO!」などのメッセージが、チョークで書き込まれていた。沿道には梅丹本舗の旗が舞い、チームへの歓声もひときわ多い。
この日の作戦は、ラスト3周から始まるであろう本格的な戦いに反応するため、数多くの選手を終盤まで残し、エース清水都貴の総合上位UPを目指すことだった。レースは序盤からアタック合戦になり、ミカエル・ダミアンや岡崎和也が逃げに入るが決まらず。5周目でマティア・クバシナ(イタリア、アミーカチップス・クナウフ)とジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)の2人が飛び出した。スピードアップで集団の人数は3分の2ほどに減り、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは清水都貴、岡崎和也、増田成幸、ミカエル・ダミアンの4人が残った。チームとしてはまずまずの展開だ。先頭の2人は軽快に走り、後続に最高5分以上の差をつける。
後半に入り、カザフスタンナショナルチームが集団のペースをあげて先頭2人を追い始めた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては、勝機をじっと待つ。先頭との差が徐々に縮まり、ドミトリー・フォフォノフ (カザフスタン、カザフスタンナショナルチーム)とセルジョ・パルディーヤ(スペイン、カルミオーロ・Aスタイル)が集団から飛び出した。フォフォノフをマークするよう水谷監督から言われていた清水だが、別の強い選手もまだ集団に残っていたため、この動きには反応せず。これが勝負を分けた。
ラスト周回で、追走の2人は2分以上差があった先頭2人に追い付いた。集団でもアタックがかかり、5人の追走グループに清水が入り、先頭を追う。その後4人が合流し、追走グループは9人になる。しかし、先頭を走る4人とはラスト4キロを切っても1分15秒差あり、なかなか縮まらず。勝負は先頭4人に絞られ、序盤から逃げていたジャック・ボブリッジ(オーストラリア、チームAIS)が、両手をあげてゴールした。
清水は5位争いのスプリント勝負を挑み7位。日本人としてはトップ成績だったが、先頭の4人とは1分27秒も遅れてのゴールに悔しさをみせた。


【清水都貴のコメント】
惨敗で悔しい。力勝負になって何人が勝負できるかって時に、今日は圧倒的にカザフスタンチームだった。フォフォノフが単発的にアタックして、そこで反応したら今度は(彼のチームメイトの)イグリンスキーがぴったりついて来て、又その次ってなってしまった。
フォフォノフとAスタイルの選手(パルディーヤ)が行った時には、力で行かれた感じ。ついて行かないといけなかったけれど、まだ2周半あったし残り周回を考えて少し弱気になってしまった部分があった。
明後日の富士ステージ(タイムトライアル)は、レース前の合宿で富士山に上った時よりも今の方が調子はいいので、いいタイムは出ると思う。今回は総合優勝を狙いにきたので、それは絶対諦めない。

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■参加チーム:16チーム
アミーカチップス・クナウフ
カルミオーロ・Aスタイル
チームAIS
ソウルサイクリング
カザフスタンナショナルチーム
ホンコンチャイナチーム
マレーシアナショナルチーム
愛三工業
宇都宮ブリッツェン
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストン・アンカー
NIPPO・コルナゴ
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
コムレイド・ジャイアント

■チームメンバー
監督:水谷壮宏
101.清水都貴
102.ミカエル・ダミアン
103.グレゴール・ガズヴォダ
104.増田成幸
105.岡崎和也
106.ギヨーム・ポン

*写真掲出/記事の転用は自由ですが、ご使用の際は Cyclisme Japon/Chiho のクレジットをお願いします。

「ツアー・オブ・ジャパン」第2ステージ レースレポート

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

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 集団に取り残され、清水ヒヤリ。だが実力発揮でステージ6位  
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5月18日 東大寺大仏殿中門前→山添村布目ダム周回コース 121.2km (10.1km×12周)
【結果】
1.ワン・カンポー WONG Kam Po (ホンコンチャイナチーム):2h56m02s
2.ドミトリー・グルーズジェフ GRUZDEV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+10s
3.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin (カザフスタンナショナルチーム):+16s
4.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+16s
5.トラビス・メイヤー MEYER Travis (チームAIS):+16s
・・・
6.清水都貴:+16s
18.増田成幸:+26s
47.岡崎和也:+1m46s
56.ミカエル・ダミアン:+5m36s
60.ギヨーム・ポン:+5m36s
83.グレゴール・ガズヴォダ:+18m12s

【総合成績】
第1ステージの結果が修正されたため、第2ステージ総合トップが変更となりました。
1.ワン・カンポー WONG Kam Po (ホンコンチャイナチーム):5h22m02s
2.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin (カザフスタンナショナルチーム):+12s
3.ドミトリー・グルーズジェフ GRUZDEV Dmitriy (カザフスタンナショナルチーム):+14s
4.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+22s
5.トラビス・マイヤー MEYER Travis (チームAIS):+22s
・・・
7.清水都貴:+26s
19.増田成幸:+41s
35.岡崎和也:+2m01s
55.ミカエル・ダミアン:+5m51s
56.ギヨーム・ポン:+5m51s
76.グレゴール・ガズヴォダ:+18m27s

【レース速報】
5月18日、『ツアー・オブ・ジャパン』の第2ステージが奈良県布目ダム周回コース10.1kmを12周する121.2kmで行われ、ワン・カンポー(香港、ホンコンチャイナチーム)がラスト2周で先頭グループから飛び出し、逃げきってゴールした。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が日本人選手としては最上位の6位に入り、総合も7位に浮上した。


【レース詳細レポート / 現地レポート:岩佐千穂】
快晴に恵まれた奈良での第2ステージは、東大寺からのスタート。歴史ある日本の建物にフランス人のミカエル・ダミアンのテンションも高い。今日は、エース清水都貴を上位でゴールさせることがチームの目的だ。布目ダムの周回コースは、クライマー向きのアップダウンの厳しいコース。油断すればタイム差は一気に開いてしまうステージのため、選手たちの気合も入る。
レースは序盤からアタックがかかり、清水が乗った14人の逃げなどができるも、20数キロ地点で吸収されてしまう。その後2人の逃げに岡崎和也を含む追走5人が追いつき、5周目では7人の先頭グループが形成された。7周目で集団から宮澤崇史(アミーカチップス・クナウフ)含む6選手が追走し、前に追い付き先頭は13人。集団との差は1分20秒開いた。

その次の周になると、集団がバラけてしまい13選手の追走グループができる。ここに増田成幸が入ったものの、この追走ができたため集団のペースが下がってしまい、先頭と清水がいる集団との差は1分55秒差に開いてしまう。追走の13人は前に追いつき先頭は26名となる。エース清水が取り残されたままのEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしてはピンチだ。後続集団をミカエル・ダミアンとギヨーム・ポンが加速し、清水のために前との差を縮めようとする。


カザフスタンナショナルチームも積極的に動いて、ラスト3周でカザフスタンナショナルチームの選手がアタックし、清水がこのアタックについて行く。残り25kmほどで前日2位のバレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)などを含む7人の追走グループが形成された。

この7人の走りは強烈で、あっという間に1分半ほど差があった先頭グループを捕らえた。だが、すでにワン・カンポー(香港、ホンコンチャイナチーム)は単独でアタックしており、25秒遅れで追走3名、45秒差で増田、清水の25人ほどのグループでラスト1周を迎えた。
ワンをとらえれば、清水の勝利も可能かと思われたが、ワンのペースは落ちず。ワンが逃げきり、清水は最後力を絞ってゴールに飛び込み6位でゴールとなった。
集団に取り残され、一瞬は清水の総合争いもここで終わりか?と思われた今日のステージだったが、終わってみれば清水が日本人最高位の6位。チームでの動きも出来ており、明日のステージでさらに上位を狙う。

【清水都貴のコメント】
7人の追撃はカザフスタンの選手が上りで加速して、ついて行けた選手だけで逃げができた感じだった。かなり強いメンバーだった。その前まで、ミカエル(・ダミアン)とギヨーム(・ポン)がそれ以上秒差が開かないように、できるだけ前の先頭グループとの差を詰める動きをしてくれていた。あれがなければ、ずるずる離れて行ってしまって、追撃のチャンスがなくなってしまうところだった。彼ら2人の走りで僕は追いつくチャンスをもらえた。
でも、逃げに乗り遅れた時、増田が前に乗っていてくれたし、彼は上りも行けるから、エースチェンジで気が楽だってことも頭をよぎった。チームに上れるメンバーがいるので、その点は安心して走れた。
最後は残り400m切ったくらいで、ゴールでのボーナスタイムの秒差を取るつもりで集団からアタックをかけて行ったけれど、さすがにまくられてしまった。やはり先頭に追いつくのに結構脚を使ったので、それがジワジワ来ていた。でも、後ろでゴールして秒差をつけられるより、前でゴールできてたのは良かった。

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■参加チーム:16チーム
アミーカチップス・クナウフ
カルミオーロ・Aスタイル
チームAIS
ソウルサイクリング
カザフスタンナショナルチーム
ホンコンチャイナチーム
マレーシアナショナルチーム
愛三工業
宇都宮ブリッツェン
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストン・アンカー
NIPPO・コルナゴ
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
コムレイド・ジャイアント

■チームメンバー
監督:水谷壮宏
101.清水都貴
102.ミカエル・ダミアン
103.グレゴール・ガズヴォダ
104.増田成幸
105.岡崎和也
106.ギヨーム・ポン

ツアー・オブ・ジャパンの写真はこちら↓
http://www.cyclisme-japon.net/modules/photo/viewcat.php?cid=45

「ツアー・オブ・ジャパン」第1ステージ レースレポート

『ツアー・オブ・ジャパン』
大会名&クラス:TOUR OF JAPAN 2009 (UCI 2.2)
期間:5月17日~24日
開催地:日本

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  TOJ開幕!雨の堺ステージで、EQAのピンク列車
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5月17日 堺ステージ 大仙公園周回コース 102.6km (2.7km×38周)
【結果】
1.リー・ハワード HOWARD Leigh(チームAIS):2h26m02s
2.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin(カザフスタンナショナルチーム):+04s
3.パク・ソンホ PARK Seon Ho (ソウルサイクリング):+04s
4.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+04s
5.ダニエレ・コッリ COLLI Daniele (カルミオーロ・Aスタイル):+04s
・・・
13.清水都貴:+8s
28.増田成幸:+13s
33.岡崎和也:+16s
36.ミカエル・ダミアン:+16s
39.グレゴール・ガズヴォダ:+16s
72.ギヨーム・ポン:+8m42s

【総合成績】
1.リー・ハワード HOWARD Leigh (チームAIS):2h25m46s
2.バレンティン・イグリンスキー IGLINSKIY Valentin (カザフスタンナショナルチーム):+14s
3.パク・ソンホ PARK Seon Ho (ソウルサイクリング):+16s
4.マイケル・マシュー MATTHEWS Michael (チームAIS):+20s
5.ダニエレ・コッリ COLLI Daniele (カルミオーロ・Aスタイル):+20s
・・・
14.清水都貴:+24s
28.増田成幸:+29s
34.岡崎和也:+32s
37.ミカエル・ダミアン:+32s
40.グレゴール・ガズヴォダ:+32s
72.ギヨーム・ポン:+8m58s

【レース速報】
『ツアー・オブ・ジャパン』の第1ステージが、5月17日に大阪府堺市の大仙公園周回コース2.7kmを38周する102.6kmで行われ、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)が4人の先頭グループの中から抜け出し、ステージ優勝した。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が8秒遅れの13位でゴールした。


【レース詳細レポート / 現地レポート:岩佐千穂】
今年から、コースが新しくなった『ツアー・オブ・ジャパン』の堺ステージ。細い道幅で急カーブがあり2.7kmと短いコースを38周するため、選手たちにとっては厳しいが、、観客にとっては4分おきくらいにレースが楽しめるコースだ。この日の天気予報は雨だったが、曇り空の中多くの人々がレースを見ようと会場に集まった。
どんよりした空の中スタートしたレースは、序盤からアタックがかかる。9周目で鈴木真理(シマノレーシング)、西谷泰治(愛三工業レーシング)、ラファエール・インファンティーノ アブルネ(コロンビア、アミーカチップス・クナウフ)、リー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)の4選手が集団から飛び出た。雨が激しく降り出したため、集団のペースも上がらず4人先頭でレースが進んで行った。
先頭4人と集団との差が縮まらず、雨も止む気配はなかったため、危険回避のためもあり、ラスト15周くらいからEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが集団の先頭に5人並び、列車(隊列)を組んで集団のスピードを上げ始めた。3周ほどEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが集団を引き、その後カルミオーロ・Aスタイルチームなど海外チームと協力し合い、ラスト13周でその差は1分13秒。次の周では、10秒縮まり1分3秒となる。
後半になるにつれ集団のペースは上がり、スピードに追い付けず中切れが起こり始めた。集団内でも先頭では激しいアタック合戦が繰り広げられ、ばらばらになっていた矢先のラスト8周、落車が発生して30人ほどが巻き込まれた。ミカエル・ダミアンもスリップし落車してしまう。このステージのレース規則として、落車やメカトラブルが起こった場合、ワンラップはニュートラルとして認められる。つまり、落車した選手たちは、次の周回を待って集団に復帰すれば秒差がつかないということになる。落車に巻き込まれた選手及び、すでに多少遅れていたが落車で足止めされた選手たちはニュートラルを使って、次の周回に合流し再び大集団となってしまった。

結局この落車で、秒差を縮めるため、そして危険を回避するために力を使い集団の先頭で走っていたEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインを含む数名選手たちにとって、不利な状態となってしまった。そんな状況だったにもかかわらず、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインとしては、清水都貴をトップと0秒差でゴールさせるというチームオーダーのため、チーム一丸となって先頭の4人を追い続けた。逃げていた4人のうち3人は集団に吸収したが、一足早くアタックしたリー・ハワード(オーストラリア、チームAIS)は、逃げきって勝利を挙げた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、清水都貴が8秒遅れの13位でゴール。その他の選手も16秒差以内でゴールした。だだ、ずっと後方ながらも集団でラップされずに走り続けていたギヨーム・ポンは、なぜか8分42秒遅れのタイムを取られてしまっている。その他同じような立場の選手がいる模様なので、明日審判に抗議する。今日はニュートラル制度が不利になってしまったが、チームとしての動きは十分できており、調子も良いようだ。明日は気持ちを切り替え、奈良ステージに挑む。



【清水都貴のコメント】
今日の仕事はスプリントを取りに行くわけではなかったので、明日に向けて温存はできた。雨が降ってきたし、自分たちでコントロールした方が安全な位置で脚を溜めながらレースができるのでチームとして列車を作った。それに、総合が絡んでいるので逃げを逃がしきってもいけない。やるべきことはみんなやったから今日のレースは良かった。チームメイトのみんなには脚を使わせてしまったが、今日自分は温存できたので明日から仕事ができればいいと思う。
今日のコースは危なかった。落車がいっぱいあり、ニュートラルで周回遅れの選手たちが集団の前、うちのチームがコントロールしている前に入ってきて、自分たちが悪い位置になってしまった。その辺のルールをちゃんとしっかりしてもらいたい。

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■参加チーム:16チーム
アミーカチップス・クナウフ
カルミオーロ・Aスタイル
チームAIS
ソウルサイクリング
カザフスタンナショナルチーム
ホンコンチャイナチーム
マレーシアナショナルチーム
愛三工業
宇都宮ブリッツェン
EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストン・アンカー
NIPPO・コルナゴ
パールイズミ・スミタ・ラバネロ
コムレイド・ジャイアント

■チームメンバー
監督:水谷壮宏
101.清水都貴
102.ミカエル・ダミアン
103.グレゴール・ガズヴォダ
104.増田成幸
105.岡崎和也
106.ギヨーム・ポン

ツアー・オブ・ジャパンの写真はこちら↓
http://www.cyclisme-japon.net/modules/photo/viewcat.php?cid=45

Photo:Cyclisme Japon/Chiho

「ツアー・オブ・ジャパン」  開幕直前レポート

日本で有名なロードレースの一つ「ツアー・オブ・ジャパン」。毎年、自転車月間の5月に開催されるステージレースで、総合トップにはグリーンジャージが与えられる。日本選手にとっては、必ず手にしたいこのレースでの勝利。今年で13回目となるこのレース、2004年には福島晋一が総合優勝を果たしている。今年も狙うは総合優勝。チーム団結して勝利を狙う。

1)「ツアー・オブ・ジャパン」とはどんなレースなの?
「日本1周」と言う意味のツアー・オブ・ジャパン(略してTOJ)は、『ツール・ド・フランス』の日本バージョン。UCI(国際自転車連盟)2クラスのステージレースで、今年で13回目の開催となる。5月17日に堺(大阪)をスタートし、奈良、美濃(岐阜県)、南信州(長野県)、富士山(静岡県)、伊豆(静岡県)を経て、5月24日東京にゴールする。8日間全7ステージ、計752.6kmを走るレースである。今年から堺ステージのコースが変わった。仁徳陵古墳の正面がスタートゴールとなり、大仙公園を回る1周2.7kmを38周回る計102.8kmのコースになっている。1周は短くカーブも多いが平地基調なので、例年通りスプリンターの熱き戦いが見られるだろう。毎年TOJで総合が大きく動くのは、第5の富士山ステージで行われる個人タイムトライアルだ。ふじあざみライン入口から富士山須走口まで11.4㎞の激坂を上るため、ここで多くの選手たちが苦しめられ、総合順位が大きく変わる。この難所をどう克服するかが、TOJに勝つためのキーポイントとなる。
ステージレースなので、総合トップの選手にはジャージが与えられる。ツール・ド・フランスでは総合トップに与えられるのはマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージ)だが、このレースではグリーンジャージ。最後にグリーンジャージを着ている選手が優勝者となる。そのほか、ステージ個人順位に与えられるポイント累計のトップに与えられるポイント賞(ブルージャージ)、上りに設置された山岳地点を上位で通過すると与えられるポイント累計のトップに与えられる山岳賞(レッドジャージ)の3種類がある。



2)レースが行われる場所はどこ?
堺、奈良、美濃、南信州、富士山、伊豆、東京の計7都市。
堺ステージは今年から世界最大の前方後円墳である仁徳陵古墳がスタート・ゴールとなる。奈良ステージは東大寺からスタートし山添村のダム沿いの山の中でレースが行われる。第3ステージはうだつのあがる町並みで有名な岐阜県美濃市、南信州ステージは長野県飯田市を中心とした南信州で行われる。富士山ではタイムトライアルが行われ、日本一の富士山を上る選手たちは壮大だ。伊豆ステージは、静岡県の伊豆市修善寺にあるサイクルスポーツセンターで熱戦が行われる。最終日の東京ステージは、日比谷シティ前をスタートし大井埠頭の周回コースを回る。観客の大歓声が大井埠頭に響き渡り、最後の戦いが繰り広げられる。7ステージを戦いぬいた選手たちの感動的なフィナーレが待っている。



3)このレースにかけるチームの意気込みや参加の意義は?
日本での数少ないレースなので、多くの日本のファンの方たちに恥じない結果を残せるように、ヨーロッパで培った経験をフルに発揮し、総合優勝を狙っていく。
出場予定メンバー:
-清水都貴
-岡崎和也
-増田成幸
-グレゴール・ガズヴォダ
-ギヨーム・ポン
-ミカエル・ダミアン


4)その他、豆知識な情報(特産や名所、面白い事等)
大阪堺市は、自転車部品を製造するシマノの本社があり、自転車博物館などもある自転車の街。今年からコースが変わり、JR 「百舌鳥(もず)駅」から400mほどでスタート・ゴール地点となるため、観戦にも行きやすくなっている。周回コースも2.7kmなので何度もレースを楽しめる。奈良ステージが行われる山添村の名産は「大和茶」。この時期、コース脇にある茶畑の新緑がきれいだ。美濃ステージは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているうだつのあがる町並みが美しい。昨年は、特産の美濃和紙で作られた靴下が選手に配られた。南信州ステージは、エキップアサダのサテライトチーム“ボンシャンス”の拠点がある飯田市を中心に行われ、コース上で焼き肉を焼きながら応援する地元の人々が有名だ。この日は飯田FMでレースの生実況が行われるため、FMラジオ持参で行けばレースを存分に楽しめること間違いなし!最終日東京ステージが終わった後には、恒例のチーム主催アフターパーティーが行われる。レースを戦い終えたEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの選手たちと交流しよう。申し込みはこちら→http://www.easo.jp/modules/eguide/event.php?eid=12



レースのHP
http://www.toj.co.jp
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